鳥町食堂街の火災
また北九州市で大規模火災が発生。
場所は小倉北区魚町商店街に隣接する鳥町食堂街。
私はあまり行ったことがないが、古くからのファンも多い。
原因は鍋のかけ忘れとのこと。2回目の旦過市場の火災原因と同じ。
火を扱う職業でありながら防火意識の希薄さを感じる。
「火を出した人はいたたまれない気持ちだろうね。かわいそうに。」という声を聴いた。
では、延焼で店を失った者はどう考えれば良いのだろう。
失火となれば、出火元は損害賠償を免れることができる。
重過失の判決を受ければ損害賠償の責務が生じるが、補償能力が無ければ同じこと。
今回の火事では人的被害がなかったのが幸い。
火災は運が悪くなければそんなに起こることではない。
「危なかった火事になるところだった。」という経験はきっと多くの人にあると思う。
しかし運はいつも良いというわけにはいかない。何時か火事は起きてしまう。そのスパンが人の一生より長いだけと考える。
これに対抗するためには自分たちの力で初期消火を成功させる必要がある。
商店街などで有効なのは簡易消火栓(簡易型屋外初期消火設備)だろう。
なぜなら消火器は十数秒で放射が終了し、消防隊到着まで火勢を押さえる能力がないためである。
簡易消火栓は水道管直結で1基50万円程度で設置できると聞いた。但し、簡易消火栓などの取り扱いは消防機器は日頃からの訓練が必要になる。
また、日頃からの訓練を行うということで防火意識を維持できるのではないかと思う。
本当に自分たちの商店街を大事に思っているのなら、火事や災害から商店街を守るという意識を持つことが肝要だと思う。